◆生物情報の解析から応用へ◆

動物を種々の角度から理解し、
探求心に満ち、自ら考え、
開拓精神に燃える学生達へ

基礎部門長 福所 秋雄

基礎部門は、獣医保健看護学体系のなかで「臨床看護学並びに臨床検査学の基盤となる動物の体の形態・機能あるいは感染症を含む病気の原因究明とその予防等の基礎看護学に関する研究」を行うことを目的に組織されました。本部門は、動物の生体機能、微生物・感染症、比較遺伝及び生物統計に関する教育・研究を推進し、獣医保健看護分野のパイオニアを育成します。


私たちの日頃の生活は動物といろいろな係わりをもって成り立っています。このことは、獣医療技術者に求められるその役割が予想以上に幅広く多彩であることを意味しており、小動物医療・ペット業界はもとより、産業動物、社会活動動物、食品、医薬品および医学などさまざまな分野に及びます。そして、ヒトと動物がよりいっそう良い関係を築くために獣医療技術者が動物達のために行うべきこととしての「動物を健康に維持すること(動物健康科学)」、「病気にさせないこと(予防衛生学)」、「危険因子をいち早く知ること(検査学)」、「病気の動物をケアして回復を促すこと(動物看護学)」−これらを果たすための礎として、動物あるいは生物現象を種々の角度から理解・探求することが必須であると考えます。

獣医保健看護基礎部門は、そんな想いと動物への愛情をもって、臨床や社会を支える基礎学問領域からの研究を展開します。また、日々それらを積み重ねた先には、より専門的な検査技術・実験動物技術などを身につけ、考える力・問題解決力・応用力などを育んだ獣医療技術者や教育研究者が育成されるものと信じています。

  • 遺伝子から個体まで幅広い視点で基礎から生物現象を探求し、生命活動の姿を追求します
  • 「健康と病気」を様々な角度から探求し、臨床を支える基礎学問・広く社会還元できる研究を展開します
  • より専門的な検査技術修得や実験動物教育などをとおして、高度化する獣医療・多様化する社会に対応できる獣医療技術者・研究教育者を育みます
  • 知識・技術のみならず「考える力」や「応用力」などを育み、様々な問題に立ち向かえる即戦力となる専門技術者の育成を目指します。



★ 生体機能学研究分野 ★

◆ トランスジェニック動物の作成と解析 ◆ 幹細胞を利用した臓器再生 ◆
◆ 胃腸管疾患モデル作成とその病態解析 ◆ 精子形成関連遺伝子の発現解析 ◆
研究内容論文・特許

★ 微生物・感染症学研究分野 ★

◆ ウイルス学/分子ウイルス学 ◆ 動物衛生/ 微生物検査 ◆
◆ 生物製剤/ 診断薬 ◆ 獣医感染症疫学 ◆
研究内容論文・特許

★ 比較遺伝学研究分野 ★

◆ 血液型物質の分子生物学 ◆ 生活習慣病の分子遺伝学 ◆
◆ 動物DNA個体識別法の応用研究 ◆
研究内容論文・特許

★ 数学・生物統計学研究分野 ★

◆ 数理生体学 ◆ 生物統計学 ◆ 不整脈 ◆
◆ 心臓性突発死 ◆ カオス理論 ◆
研究内容論文・特許