担当教員:小林 眞理子 准教授

公衆衛生の最終的な目標は、「人間の肉体的、精神的および社会的な健康の維持、増進」です。よって、公衆衛生学をささえる学問としては、単に自然科学の知識だけではなく、人文科学などの知識も必要とされる広範なものが求められます。また、対象とする範囲は非常に広く、本学科における私の授業担当も、環境生物、動物人間関係論、公衆衛生学および動物介在療法論、公衆衛生学実習、動物介在療法論実習およびその他(以上兼担を含む)と多岐にわたっています。このような分野に関連するものとして、研究室における主な研究テーマとして以下のものに取り組んでいます。


  1. 野鳥における環境汚染元素の解析:野鳥由来の試料中の各種元素を誘導結合プラズマ発光分光分析装置あるいは原子吸光光度計を用いて分析
  2. 培養細胞、細菌に対する各種有害元素の影響
  3. ネコの尿中元素の分布:ネコの尿中における各種元素を測定し、餌、飼育環境、各種疾患との関連を調査
  4. その他 例)2008年度の卒業論文の1テ−マとして、乗馬クラブ会員のウマに対する意識調査

さて、公衆衛生学における最終的な目標は、獣医保健看護学科の公衆衛生学においても、その目標は変わりません。しかし、動物に関連する学科であるという特徴から、授業や研究の主たるテーマも動物を中心に見据えたものとなっています。

当研究室では、人前での発表になれてもらうために所属した学生には、学会や研究会での発表にも参加してもらっています。2008年度卒業生は、第17回日本動物看護学会(2008年7月)および第33回鳥類内分泌研究会(2008年11月)で発表しました。